1774、貝塚散策 no.7 ジャンボタニシを知っているか?

By | 2019年3月16日
Pocket

西日本の生息ってことで、こっちに来て散策をしているうちに知ったのだが、
写真右下のピンクの粒粒?はなんだ?と、よく観ると、左上の稲の下にもある。
これは、ジャンボタニシの玉子、

>ジャンボタニシの正式な品種名はスクミリンゴガイといい、リンゴガイ科リンゴガイ属、淡水棲の大型巻貝です。
日本在来のタニシとは見た目が良く似ているので、小さいうちは見分けがつきにくいですが、巻貝の中ではとても大型で、成貝は5~8センチメートルにもなります。
大きいものは、人間の大人の手のひらにピッタリなサイズということですから、日本在来のタニシのイメージとは大きくかけ離れています。

ジャンボタニシは雑食性で動物性植物性問わず有機物を食べますが、日本在来のタニシとは異なり濾過摂食をしないので、水質浄化の働きはしません。
さらには水田に生息すると、生育初期の稲を食害することがあり、農家の人々の悩みの種になっています。
ジャンボタニシは中南米原産で、日本には1980年台に長崎・和歌山に初めて持ち込まれた外来種です。
食用に養殖するため持ち込まれましたが、販路が拓けず、廃棄されることになりました。
そうして廃棄されたり、養殖場から逃げ出した個体が日本でも野生化しています。

エラ呼吸と肺呼吸どちらもできるので乾燥に強い一方、寒さには弱いです。
日本で越冬できるのは1~3センチメートルほどに成長した個体に限られ、温暖な西日本の各地で生息が確認されています。

ジャンボタニシの卵の一番の特徴は、その色です。一見何かの実かと思わせるほどの色鮮やかな濃いピンク色をしています。
直径2ミリメートルほどの卵を数十~千粒もの塊の状態(卵塊)で、水面から離れた植物や、コンクリートの壁に産み付けます。
毒々しいその色は、他の生物から卵を守るための警戒色と言えます。
ジャンボタニシの卵はPcPV2と呼ばれる神経毒を有しており、人間が食べると苦みを感じます。
有毒であることとその警戒色から、ジャンボタニシの卵は他の生物に食べられることは少なく、天敵はヒアリだけだと言われるほどです。

PcPV2は植物や細菌が持っている種類のもので、動物が持っているのは非常に珍しいことがわかっています。
毒入り卵の中でジャンボタニシの赤ちゃんは、なんとその毒PcPV2を分解して栄養にしてしまっているというから驚きです。

ジャンボタニシは柔らかい植物を好んで食べます。
田植え後のまだ柔らかい稲の苗はジャンボタニシの好物で、西日本の水田では大きな問題となっています。
生育初期の稲が食害に遭うと欠株になり、田んぼに穴が空いたように斑模様になって収穫に影響を及ぼします。
繁殖力が非常に強いため、発生したら早い段階で駆除しなければなりません。

ジャンボタニシの卵は自然界のものとは思えないほどの鮮やかなピンク色をしていますが、孵化直前になるとその色は白っぽく変化していきます。
成熟前のピンク色の卵の段階では、水中では呼吸ができず窒息して死滅します。
産み付けられた卵は簡単にははがせないほど強く貼りついているので、植物の茎や葉ごと除去し、浸水させます。
コンクリート壁などに産み付けられたものは、へらなどではがしてそのまま水中に落としましょう。

引用終わり、
そんなわけで、見た目から結構グロテスクで私の目にとまったわけだが、結構厄介なものらしい。
いろいろあるね。
ちなみに成貝をみたことはないのよね。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です