[5日目]理論編 「菊姫」とのペアリング vs酢豚

By | 2014年9月3日
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■菊姫山廃純米とのペアリング1:vs酢豚

助手♀「お酒の特徴はだいたいわかりました。所長のキャラも・・・それはさておき、で、結局このお酒にはどんな食べ物が合いそうなんですか?」

所長J「甘さ、酸っぱさ、旨み、お米の香り・・・この辺を軸にペアリングの相手を選ぶことになるけど、まずパッと思いついたのはこれだね。」

菊姫×酢豚

助手♀「中華?中華料理と日本酒を合わせるんですか?」

所長J「日本酒と中華料理はあいまぁす!」

助手♀「!?」

所 長J「いや、合うんだよ。言うだけならタダなので、きちんと裏付けをしておくと、これだけ旨味のある酒だから、まずは相互効果で旨味を生かさない手はな い。旨味は別の旨味での『相乗効果』を狙うか、あるいは塩味・苦味・渋みを使って『対比効果』を狙うことができる。酢豚の材料の中でも旨味成分のある豚肉 や黒酢ソースや、苦味のあるピーマンなんかが日本酒のアミノ酸の旨味を上手く引き出してくれると思う。」

所長J「またこの酒の第二の特徴である甘味は、酸っぱさや苦味と『抑制効果』があるので、菊姫の甘さが黒酢の酸っぱさやピーマンの苦みを抑えてくれる効果も期待できる。」

助手♀「酸っぱいのが苦手な人でも食べられるようになるってことですね。」

所長J「そういうこと。菊姫山廃純米の方にも酸っぱさがあるから上手く『抑制効果』が出るかは、実際に食ってみないとわからんけれども。あとはその酸味だけど、玉ねぎの甘味や豚肉の脂身を上手く抑える効果があると思う。」

助手♀「炊いたお米の香りは、どこに紐付くんですか?」

所長J「日本人は酢豚を酢豚だけでは食べないから、菊姫のお米の香りは『酢豚食べたら、米食いてぇ』って気分に応えてくれる」

助手♀「そんな効果もあるんですか!?」

所長J「いや、今のは適当に言った。」

助手♀「・・・・・・・・・そうですか。ほいで、一番下の味の強さっていうのはなんですか?」

所長J「ん?それ?これは次の料理で説明した方がわかりやすいかもしれないな。」

6日目に続く 料理はあと2品あります

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