■料理は3品用意すると言ったな…あれは嘘だ
シェフなおみ「というわけで、前回のおさらいから入ると、依頼を受けて、酢豚とオーブン焼きとイカの墨作り3品を作ると言ったな…あれは嘘だ!」
所長J「(なぜコマンドー…?)イカがなくなイカ?」
シェフなおみ「(なぜイカ娘…?)イカは力尽きたのでナシ。剝くことを想像したら普通に無理だった。というわけで今日は酢豚とオーブン焼きの二品!」
所長J「え”?あー、えー、まぁ、この企画…等身大の人間がやっていることがウリなので、力尽きることもあるよね…あるかな?…まぁあるよね。墨作りは外注でも良かったかなぁと思っていたので、また機会を改めるかな(しぶしぶ)」
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助手♂「これが墨作りですか、本当に黒い。基本は塩辛なんですね。ご飯に合いそう。」
所長J「それ、ペアリングでは大事な要素かもしれない。」
助手♂「ご飯に合いそうってことですか?」
所長J「ご飯に限らずかな。菊姫はコメコメしたお酒なので、『あー米食いたい』という気持ちにさせるおかずには基本合うと思うんだよね(前回勢いで言ったが、これはやっぱり重要な要素だと思う)」
助手♂「なるほど。まぁでも今日はお米がありますよね。」
所長J「それはちょっと失敗だったかもね。敢えて普通の食卓からあるべきものを引いて、酒で補うというのもペアリングの面白さだと思う。例えばビールが酸っぱければ、唐揚げにレモンはいらないのだ。」
助手♂「そこまでするかって感じはしますが。」
所長J「極端な例だがね。それはそうと菊姫の普通の純米はともかく、山廃の方がどのぐらいコメコメしてるかは、記憶があいまいなんだけど。もしかしたら今日はアテが外れているかもしれないなぁ(すごく嫌な予感がしている)」
シェフなおみ「はいはい、おしゃべりはそのぐらいにして、料理作るから手伝う手伝う!」
所長J「ほいほい」
シェフなおみ「まずは酢豚。肉は一口大に。」
助手♂「包丁が・・・見えない!!!」
所長J「(ただカメラのシャッタースピードが遅いだけだよ)」
助手♂「それにしても、ものすごく肉肉しい。」
所長J「旨味の強い酒には旨味の強い食材を被せるのが王道だから、菊姫のように旨味のある酒には、やはり豚とか牛とか旨味のあるものを合わせなければね。」
助手♂「すでにこの時点で美味そうです!」
シェフなおみ「これに黒酢の合わせ調味料を和えると…黒酢なんて生まれた始めて買ったよ」
所長J「そうなの?言ってくれれば家から持ってきたのだが・・・」
シェフなおみ「砂糖大さじ2、酒大さじ2、黒酢大さじ3、塩小さじ1/4…結構砂糖使うんだな。あまり普段味付けに砂糖を使わないんだよな」
所長J「そうなの?えーと、普段作らないジャンルのものを作らせてしまっている、もしかして?」
シェフなおみ「うん、その通り」
ジュージュージュージュージュージュージュージュージュージュージュージュージュージュージュージュージュー
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所長J「(・・・会話を録音していたのだが、焼いている音しかしてないなこれ)」
シェフなおみ「続いてオーブン焼き。」
所長J「(グラタン皿が二つ・・・ということは、オーブン料理は普段から作るのだな・・・)」
シェフなおみ「(!!こいつ・・・俺の脳の中に直接・・・!!)」
所長J「いや、話しかけてないから。」
所長J「オーブン焼きの材料はトマト、なす、ベーコン、マジックソルト、バジル、チーズ、マヨネーズとなっています。どの材料とっても、日本酒を連想させるものじゃないな、これ。」
シェフなおみ「これをオーブンでチーズが焦げるまで焼くと。」
所長J「ぼちぼち助手♀も来るかなぁ」
ピンポーン!
シェフなおみ「いいタイミング、さて食うぞ」