他に客もいなくなり、日付もかわって
俺たちは店を、追い出された
帰りの電車も、誰かの家も近くになくて
それでもまだ飲み足りなくて
誰かが言った、帰りたくない
誰かが言った、いつまで続くのかな
誰も返事を返せない、
救いを求めて見上げた空も
ベンチのライトで星一つ見えやしない
そんなことわかってたはずなのに
なんだか急に涙がこぼれた
だれもひとりじゃいられない
いつもの改札を通り、今日になって
俺たちはまた、放り出された
昨日と同じ今日が終わり
今日と同じ明日が始まる
誰かが言った、そんなのいやだ、
誰かが言った、いつまで続くのかな
誰も返事を返せない
救いを求めて酒を飲んだではみたものの
何を求めた酒かさえわからない
そんなことわかってたはずなのに
なんだかとにかく胸が苦しい
俺はひとりじゃいられない