11

By | 2014年4月23日
Pocket

ゴッホは耳を切った、
ベートーベンは耳が聞こえなかった、
本田圭介は小学校の卒業論文にセリアAで活躍すると書いた。

どれでもいいんだけど、
それって物事の本質ではない。
ゴッホの絵が如何に凄いかは、
彼が耳を切ったこととは関係ないし、
ベートーベンの曲がどれだけ素晴らしいかと、
彼が難聴であったかは一切関係ない。

獺祭という名前の日本酒がありますね。
日本酒物語でも、いつの間にか十四代を抜いて一位。

こないだカンブリア宮殿を観、
純米大吟醸をこの価格で出した、
足蹴苦酒屋を回った、
そんなんを踏まえ口コミで、

ってのは、マーケティングの4Pで言えば、
PRICE、PLACE、PROMOTION。

PRODUCTはどうよ、となると、
杜氏を廃しての計画生産、品質の画一化、
ってか、それはPRICEの根拠だろ、と。

っで、獺祭を作る酒蔵のHPを見ました。
とにかく、これこれこうだから、こうやって作ってます。
といろいろ書いてある。

うーん、俺が知りたいのはそこじゃない、
っで、日本酒物語の口コミ読みますね。

そうすっと、2割3分と50のはどっちがどうで、
高いのはどうで安いのはどうだ、
開封してから何日目で、ああだこうだ、
値段の割りに、うんぬんかん、と書いてある。
そんな話いる?

いいですか、私が知りたいのは、
製法でも比較でもCPでもないんですよ。
なんで、ではなく、どう、獺祭が美味しいのか、なんです。

そこで仕方ないので、私は書きます。
今手元にないのが残念であるが。

口当たりがよい、飲みやすい、澄んでいる、
香りは鮮やか、重くなく、しつこくなく、気持ちよく抜ける、
爽快な、大吟醸らしい、吟醸香。
雑味もなく、クリアで、それでいて決して淡白ではなく、
ほどよい酒当たりがあるなか、喉越しは心地よい。
いくらでも飲めてしまう一方で、深みや面白さ、
芳醇さ、濃厚さ、まろみ、とろみ、どっしり感、はない。

と私は感じました。

これが、日本酒を選ぶ上で、意味のあるコメントかどうかは一切知らないけど、
どうやって作ってるかとか、何で人気があるかとか、
社長がどんだけ頑張ったか、
獺祭内で、どっちがどうだ、って話に、
どんだけ意味があるんだろう?

誤解なく、そういうのにフォーカスを当てるのはもちろん構わないんだけど、
本質が疎かになってやしやせんかと。

獺祭、という名の一つの日本酒があります。
十四代よりも、田酒よりも、八海山よりも、
いい日本酒だと、人は言う。

メディアとか、手に入りづらいとか、値段がどうとか、
はとりあえずおいといて、
それをジャッジするのに、外枠が一切関係ない、
とはもちろん言わないけど、
もっと、日本酒そのものに、飲んで味わった自分自身の評価で
ジャッジしてみませんかね?

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です