2591、国宝の殿堂 藤田美術館展 in 奈良国立博物館

By | 2021年6月23日
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さて、この日の目的、国宝の殿堂 藤田美術館展 in 奈良国立博物館

>曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき
曜変天目茶碗など国宝9件を所蔵する大阪・藤田美術館の所蔵品から、奈良ゆかりの仏教美術や絵巻・茶道具など名品の数々を紹介します。

わざわざチケットを買うとは思えないので、また相方の友人の夫から回ってきたと思われる。

目玉の曜変天目茶碗についても触れておくと、

>漆黒の器で内側には星のようにもみえる大小の斑文が散らばり、斑文の周囲は暈状の青や青紫で、角度によって玉虫色に光彩が輝き移動する。
「器の中に宇宙が見える」とも評される。曜変天目茶碗は、現在の中国福建省南平市建陽区にあった建窯(中国語版)で作られたとされる。
現存するものは世界でわずか3点(または4点、後述)しかなく、そのすべてが日本にあり、3点が国宝、1点が重要文化財に指定されている。
いずれも南宋時代の作とされるが、作者は不詳である。日本では室町時代から唐物の天目茶碗の最高峰として位置付けられている。
南宋のある時期、建窯で数えるほどわずかな曜変天目茶碗が焼かれ、それから二度と焼かれることは無く、なぜ日本にだけ現存し、焼かれた中国には残っていないのか(器が割れ欠けている完全でない状態のものは発見されている)、大きな謎として残っている。
中国では曜変天目は不吉の前兆として忌み嫌われ、すぐに破棄されたために現存せず、わずかに破壊の手を逃れたものが密かに日本に伝来した、とする説も唱えられたが、後述の中国での陶片の出土状況から南宋時代の最上層の人々に曜変天目が使われていたことが示唆されている。

引用終わり、
ということで、謎があって結構面白いものであります。
そんなこともありこの日も、その曜変天目茶碗を間近で見るのは別の行列を並ばなくてはいけない仕様でありました。
そんな話が合った後、東京に戻り、そのうちの一つがあり、静嘉堂文庫へ行ったのだけど、
来館者が10人くらいしかいなく、とってもゆっくり眺めることが出来たのでした。
人って、ホントに本質とは違うものに興味を持ち群がる生き物だよね。
自分で何かを選ぶ、ということが事実上もう出来ない世の中になっているんだろうなぁ。

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