西安中心部夕方、道がいっぱいになる人だかり、道の右も左も実演をしながらの賑やかな街並みに。
カオヤンロウは「シシカバブのことで、塩、ズーラン粉(?)、唐辛子などで味をつけた羊の炭火焼」一串120円、の他、烏賊や厚揚げの炭火焼。
炒涼粉というのは、大根餅よりもプルプルの食感の寒天だかなんだかを、卵やもやしなんかと、たっぷりの山椒と唐辛子でしょっぱく炒めたものはビールが欲しくなる味100円。
他にも烏賊のフライや、新ジャガの煮っ転がし、臭豆腐、木綿豆腐を甘辛く炒めたもの、カステラ色のプディングみたいなスイーツは、グイホアガオという名前で「金木犀の香りをつけたおはぎにナツメのペーストを塗ったもの」、ザクロが名産でザクロジュース、などなど。 そんななか、包子の老舗有名店。定番の牛肉、海鮮の三鮮、ともに8個で200円。皮が薄くてスープをこぼさずに蓮華に取るのは結構難しい。
つけるたれは辛くて酸味強め。牛肉は多少臭みがあるも、スープがたっぷり。三鮮は海老の食感が楽しめる。ついでに麻醬涼皮、「こってり濃厚な芝麻醬(胡麻だれ)とラー油で食べる西安版胡麻だれうどん」100円は、これまた山椒効きまくりで胡麻がかなり濃いー。非常に美味しかったが、あまりにも美味しそうだったため、写真を取り損ねる。
あけて翌日、朝も早よから、バスで片道2時間、「世界的に有名な仏舎利が保存されている名刹」法門寺。「147-189年に創建され…約2000年前、インドのアショカ王が仏法を広めるため、仏舎利(釈迦の遺骨)を各地に送り、塔を建てて安置したという言い伝えがある…この話が証明されたのが1987年…地下宮殿が発見され、調査が行われたが、指の仏舎利と多くの貴重な仏教文化財が発見されたのだ。」
だとさ。ほんとにそれが釈迦の骨なん?DNAわかってんの?という話ではあるが、まあ、そんなことも相まって、遺跡がレベルアップして、俺がおおーっ!と思えばそれでよいのですな。
「2009年5月、3年を要した工事の末、法門寺の敷地内に高さ148mの合十舎利塔が建てられ…金色を多用したモダンなデザインの建築物のため、この新しい一角にはどこか未来的な独特な雰囲気が漂っている」らしいのだが、とにもかくにも、広くてでっかい。 敷地面積が広大で、多少駆け足で途中食事を取りつつ3時間強。建物は十万人収容可能な新築が巨大で、仏像達はいちいち大きく、種類?も豊富、まさに多神教偶像崇拝。
途中敷地内でランチ。「具だくさんで地方人気No.1、サオズミェン、お酢入りの酸っぱいスープで食べる細麺。半透明のコシのある麺がおいしい。」半透明じゃないし、太さばらばらだし、コシもないし、具だくさんでもないし。360円。 隣のは凍み豆腐みたいなのの、ピリ辛炒め910円。辛いもの好きの二人なので、どうも似た味付けのものばかりでちと飽きてきた。
そして、ありがちネタ、日本語の説明や注意書きの誤り具合が半端ない。
ただ単に、芝生に入らないでね、と言いたいだけの筈だが、意味がわからないし、突っ込み方も謎。
とにかく、前回のスペインのサグラダファミリアや、イスラム圏でもそうだけど、宗教の力って凄いと思う。こんな規模の施設、民間はもちろん、なんだったら国家プロジェクトでもそうそう出来ないと思うわけです。
往復のバス込みで兵馬俑と同一料金、滞在時間も長く、コスパはこっちの方が高いかな。ほぼ1日を使ってしまうのが、どうかと思うけど。
さて、早いもので、西安最後の夜。