3502、巨星堕つ no.9 上岡龍太郎、これほどの引き際が出来る人がいただろうか

By | 2023年6月9日
Pocket

2023/05/19(金)、81歳没。
本当のパペポTV世代ではないんだろうけど、
4つ上の兄が録画して観ていたのをなんとなく見てから後は自分で観ていたなぁ。
いわゆるピー音は、この番組発だったと認識。
上岡龍太郎にはダマされされないぞ!は、通常の情報番組とは明らかに違うなぁと思ってみていた。

2000年で引退ということだから私が社会人になった年で、
芝居をあきらめた時ではあるものの、エンターテイナーとしての話芸の凄さを尊敬のように見ていたと思う。
他界してここ、珍しくというか初めてかな、誰かが死んで、往時の映像をYOUTUBEで観てみたのだけど、
まあ、論理的で筋の通った軸のぶれない価値観を持っていて、
それを相手によってかえることなくまっすぐ自分を表現する、
そしてそれをする話芸の技術と覚悟を持っている。
そういう人間を生き方をかっこいいと考えていて、
なるほど、やはりこの人にも結構影響をうけて今の自分があるのだなと改めて思ったのでした。
自分という人間のうち5%は村上春樹、糸井重里と思っていたけど、
同5%で上岡龍太郎もいたんだなと。

決して引退することなく今まで芸能活動を続けていたとしても
恥じることないものを提供出来ていたと思うけど、
やはり、58歳という年齢で、滑舌の悪くなったベテランを観、
ああなる前にと、奥さんに聞いたら、今と言われたと。
これはもうなんというか震えるかっこよさであります。
もちろん、その後、ほぼ一切現れないからでもあるけれど。

そんなわけで、今死んだから寂しい、ということは別にないわけだけど、
なんともすごい人だったなと改めて思ったわけです。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です