73、伊坂 幸太郎

By | 2014年6月25日
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改めて伊坂について書くのは初めてにつき、

Wikiると、

>しばしば、作風が村上春樹に似ていると指摘されるが、本人曰く、直接的な影響は受けてはいないという

なんの意識もしてないものの、自分の好きな作家第二を選んでみたところ、

WIKIに、春樹の名前がいちいち出てくるのが改めて凄い。

 

正直初期の作品は微妙なのも混ざっているものの、

一世風靡の「ゴールデンスランパー」を筆頭に、

心地よい裏切りが秀逸。

 

世界観がきれいに出来ていて、作品的には、

まったく別の時空間前提ながらも、

共通するキャラクターが出るってのは、

以外と伊坂ならではなのかな?

 

キャラクターとして、殺し屋とか、ギャングとか、空き巣とか、

まあ、ブラックな人も出てくるし、そこそこ凄惨な表現がないわけではないものの、

春樹に比べ、テーマを重くもっていかない努力をしているきらいがあり、

いい意味でライトに読めるのが基本。

 

直木賞と芥川賞があったとき、

春樹は結局両方とれない、というか、とらないまま、今があり、

実は伊坂もまだどっちも取ってない。

 

かなり直木よりのエンターテイメントを書いてはいるのだけど、

決してそうとはいいきれないくらい文学的な中身も持っているので、

やっぱり作家として優秀。

 

春樹にしろ、伊坂にしろ、

芥川とか、直木とか、って括りにおさまる作品では、

もう、皆が納得しない、ってことなのかな、と思う。

 

 

 

 

 

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