龍馬とお龍もあるけれど、それ以上に事実として大変だったのは、寺田屋騒動。
池田屋事件とごっちゃになるので整理。
こっちはまあ、暴発しようと画策していた薩摩藩の志士を、薩摩藩の人たちが
暴力行為で鎮圧した、って話だね。
具体的には、時の関白、九条尚忠(ひさただ)の首をとっちゃって、
藩主島津久光につきつけて、もう後にはひけねぇぞ、と迫るつもりだった。
当時の久光はまだ倒幕ではなく公武合体だったので、
なんだろうね、こういのってさ、水戸藩とかもそうだけど、
ホントタイミングよね。
有馬信七を筆頭に6名がここで斬殺、負傷者二名はその後切腹。
リーダー格以外の21人は帰藩謹慎。
結果的に、維新がいくばくか遅れたのかもしれんが、
久光的には幕府からの信頼が厚くなって、力をつけたことになっておる。
もちろん、この事件の前に、やめとけと再三説得に行かせているし、
決起のタイミングをつかんでのことなので、
実はわかっていてうまいこと使ったのかもしれん、と想像することも出来てしまうから、
政治とかって怖い。