1713、大和郡山散策 no.4 矢田寺、紫陽花って奈良時代以前から

By | 2019年1月14日
Pocket

「矢田寺とあじさい

矢田寺のあじさいは、本尊様であるお地蔵さんにちなんで、昭和40年頃から植え始めました。

あじさいの花びらのひとつひとつが雨に打たれ、さまざまに色が移ろいながら、私たちに仏教の「諸行無常」の心を伝えてくれています。

また、あじさいの丸い花は、お地蔵さんの手に持っておられる宝珠の形でもあります。

あじさいはアジサイ科の植物で、日本の暖地に自生するガクアジサイを母親として、日本で生まれた園芸品種です。

学名の変種名「オタクサ」は、 江戸後期に日本の動植物をヨーロッパに紹介した、長崎出島のオランダ商館の医官シーボルトが、

帰国後、日本滞在中の妻「おたきさん」を偲んでつけた名前と言われています。

あじさいは、日本特有の花木です。

諸外国にその野生種はなく、西洋あじさいといわれるものは、江戸後期に、

上記のシーボルトなどによって欧州へ送られたものが、改良されたものです。

また、梅雨時にさまざまに花の色を変えながら咲き続けるその美しさから、古来より数々の詩歌にも詠み込まれています。

万葉集からご紹介しましょう。

あじさいの 八重咲くごとく 八つ代に

をいませ我が背子 見つつ偲ばむ

(左大臣 橘諸兄)

言問はぬ 木すらあじさい 諸弟らが

練りのむらとに 欺かれけり

(大伴家持)

したがって、あじさいはすでに奈良時代以前から栽培されていたことがわかります。」

奈良時代の人と同じもの見ているのだな。

矢田寺、さすがに非常によかったです。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です