すっかり秋。
人間てのは不思議なもので、暑いとか寒いとか、
痛いとか、風邪とか、しんどいとか、そういうのは逐一感じ続けるんだけど、
ちょうどいい、ってのは、意識しないと感じられない生き物で。
月がまん丸だとか、金木犀が香ってるとか、
鈴虫が鳴いているとか、おでんが食べたくなるとか、
オリオン座が見え出して来たとか、秋刀魚が安くなってきたとか、
茸が出だしてきたとか、柿や蜜柑が色づいてきたとか、
鰹が戻ってきたとか、とかとか(後半は食べ物ばっかりやん)・・・。
ちゃんと意識しないと知らずに通り過ぎてしまうことが結構多い気がする。
これは秋という季節が短いからなのか、
夏とか冬とかに比べて平穏だからのかは知らないけれど、
うっかりするとメディア頼りで、
ハロウィーンだなとか、ボジョレーだな、とかで、秋を知ることになりかねない。
それはちょっと寂しいな、と思う今日この頃。