第4回:品川の古酒バーは日本酒の可能性を秘める(その1)

By | 2015年1月12日
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—某月某日、都内某所。

「おはよう、やしこ君。相変わらずあちこちに呑まれに行っているようだね。
…そこで今回の君の使命だが、私が気になっているとある店に潜入し、取材をしてきてほしい。
例によって、君もしくはメンバーが以下略。なお、このテープは自動的に消滅する。…成功を祈る。」
と、目の前でゲンドウポーズをとるJ所長から指令が飛んできた(茶番)。

ゲンd…J所長近影。 いや、割と真面目に似ててフイたw

ゲンd…J所長近影。
いや、割と真面目に似ててフイたw

「やしこ、行きまーす!」ということで、(テープか…カセットの穴に鉛筆突っ込んでゆるんだテープを巻き戻したりとかしたもんだ…)などとヤングマンには微妙に共感しづらかろう回想にひたりながら、やって来ましたは品川にある古酒バー「酒茶論」。
今回はこちらのお店のレポートをお届けしたいと思います。


お店の概要

店舗名:酒茶論
ジャンル:日本酒 古酒バー
最寄り駅:JR・京浜急行 品川駅 徒歩5分 (食べログだと徒歩1分ってなってるが無理がある。
私が迷ったせいかもしれないが…いやみんな迷うって!ほんとに!)
座席数:全19席。カウンター5席、テーブル、屋外席もあり

⇒参照:食べログさんの記事


お店の特徴…というか語り?

外観・内装は普通に雰囲気の良いBar(神発音で)、だけど日本酒。しかも古酒。
ということで、かなりユニークで、こだわりが感じられるお店。
マスターが話し好き?なのか、そのあたりのこだわりを含めて、おしゃべりをさせていただいた。
いくつか面白かったお話しを勝手に開陳。

古酒が並ぶ店内。壮観。

古酒が並ぶ店内。壮観。

1)お店は「ホイホイ」
「いいのかい、ホイホイついてきちまって…(美低音)」のほうじゃなくて、 一昔前のどこのご家庭にも設置されていた、イニシャルGのニクイあんちくしょうを捕獲するためのトラップのアレのほうです。
店をソレに例えていいのかwwと私含むカウンター客から総ツッコミが入っておりましたが、通りかかったらフラッと入りたくなるとか、この店に来るために品川で降りちゃう ミャハ☆とかいう意味だと確かに合っているやも。
割とどん詰まりというか、ショッピングモールの中2階的なところにポツンとあるので、迷い込んだらうっかり捕まってしまったりね。
品川という立地も、新幹線が止まることもあって出張がえりの企業戦士や、東京の主要観光地には飽きた、玄人外国人観光客が立ち寄るにはもってこいなんだそうだ。

 

2)日本酒は単独で完成されている
我らがちょこますのメインコンテンツのひとつに、日本酒とアテとの組み合わせを考察するペアリング…マリアージュ(ああJ所長の目が死んでる)というのがありますが、はたしてマスターのお考えやいかに、ということで聞いてみました。
すると、日本酒というのは、それ単独で飲むように計算されて作られているため、原則、料理との口中調味(マリアーry)というのはなく、どちらかというとリセット役、料理と料理の間を切るもの、とのこと。
対して、ワインはブドウの出来やらで味が左右される、いわば不完全なものであり、料理と口の中で合わせること(マry)によって完成を見るものらしい。ソースの仕上げ?とでも言うのか…。
先日実食した、肉と合う「勝山」というお酒の話も出してみたのですが、「それは肉と合うように綿密に計算して作られているものだから」ということでした。なるほど…。
ちなみに無事生還後、本件をJ所長に報告したところ「…俺たちの戦いはこれからだ!」だそうですので、J先生の次回作にご期待ください!(コレ打切りフラグじゃないから!)

 

3)日本酒を世界の酒に?
マスターは日本酒の地位をワインレベルにまで押し上げたいらしい。お店を構えたのもその一環、だそうな。
ワインって、全世界で幅広く飲まれていて、ピンキリの値段の差がそれこそ数百円~数百万円レベルである。
日本酒だと、高くても十万円程度? それすらあまり見たことがないけども…たしかに値幅は狭い気がする。
マスター曰く、すそ野が広いからこそ、頂上も高くなる、ということだそう。
そんなこんなで、海外輸出のサポートや酒蔵へのコンサル?、この古酒バー等を通じて、日本酒の新しい魅力の発信に努めているマスターは、伝道者なのだなーと思いました(小並感)。

 

さて、中途半端だけど、長くなったのと書くのに飽きてきたのでまったく酒に触れないまま待て次号!
とりあえず飲んできますノシ

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