[4日目] 日本酒ペアリング 第1弾「菊姫」 理論編 

By | 2014年9月3日
Pocket

■菊姫山廃純米ってどんなお酒?

所長J「前回役割分担で確認したように、理論編は所長である私の担当です。」

所長J「理論編では、まずお酒を選んで、それにあう料理を『味の相互効果』をベースに選んでみます。この後続く実践編では、実際に料理を調理してみてお酒と合うかどうか、つまり理論編が正しかったかどうかを証明するわけです。料理はシェフなおみに作ってもらって、助手♂助手♀に食べてもらって、理論の検証をします。もちろん私も、食べます。」

所長J「説明がくどくなるので、理論編はさくっと行きましょう、今回のお酒はこちらです。」

 

記念すべき最初の日本酒は「菊姫」

記念すべき最初の日本酒は「菊姫」

 

所長J「菊姫 山廃純米です」

助手♀「なんで今回はこのお酒なんですか?(その前になんで私呼ばれたんですか?食べるだけの担当なのに)」

所 長J「みんな忘れているかもしれないが、そもそも私は飲んだことがある日本酒が少ないんだ。飲んだことがない酒は味が分からないから分かる酒を選んだとい うのが主な理由だね(なんで呼ばれたか?そりゃ決まってるだろう・・・この形式で一人でしゃべり続けるのが早くもきつくなってきたからだ。)。」

助手♀「そうでした。所長の専門はビールですもんね(なるほど、独身乙)。」

 

所長J「今日もビールがうまい」

所長J「今日もビールがうまい」

 

所長J「あとは入手し易さと言うのも考慮した。いきなりマニアックな酒を題材に選んでも、そもそもこの記事を読んでる人が味を想像できんだろうし・・・。」

助手♀「そうですね、菊姫だったら大きな酒屋ならおいてあることが多いし、居酒屋での遭遇率も高いですしね。」

所長J「そういうことだね。ほんじゃまず、菊姫山廃純米の味をおさらいしてみよう。」

 

■今回のお酒 菊姫 山廃純米

菊姫の味・香りの特徴

菊姫の味・香りの特徴

 

助手♀「甘くて、酸っぱくて、旨みが合って、お米の香りがするお酒ということですね。」

所 長J「メーカーや酒屋の説明文にはそう書いてあることが多いね。さっきは『飲んだことがある酒だ』といったものの、正直どのぐらい酸っぱかったかはよく覚 えていないな。甘いといってもべたっとした甘さじゃないのは、菊姫の中で『甘さ』と『酸っぱさ』の『抑制効果』が働いているからじゃないかな。もし酸っぱ くないお酒だったとしたら、甘みは抑制されないから、甘さが前面に出てくると思う。」

助手♀「菊姫はとてもお米にこだわっている酒造ですよね。普通酒も山田錦100%を使ったりして、とにかくお米の旨みが凝縮されたお酒です。」

所長J「まぁお米自体には旨み成分はほとんど無いから、よく日本酒の評価で言われる『米本来の旨み』なんてもの無いんだけどね」

助手♀「あれ?そうでしたっけ?」

所長J「そりゃ、お米の主成分は『でんぷん』だもの。旨み成分は『アミノ酸』だけど、アミノ酸は米の『タンパク質』を麹菌が分解しないと出てこないものだよ。その意味では米本来の旨みなんてものはないわけだ」

助手♀「そうはいっても結局米由来の成分であることは変わらない訳ですから、それって若干『へ理屈』っぽいですね」

所長J「・・・そんなことはわかって言ってることだよ。こんなうんちくを述べてもめんどくさい奴だと思われるだけだから、良い子のみんなは間違っても飲み会でこんな説明をするのはやめようね。」

助手♀「そんなんだからその歳になっても独り身なんですよ。」

所長J「残念、私は分かってて独身を演じているんだよ。」

5日目に続く 菊姫にはこんな料理を合わせてみよう

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です