Author Archives: やしこ

第4回:品川の古酒バーは日本酒の可能性を秘める(その1)

—某月某日、都内某所。

「おはよう、やしこ君。相変わらずあちこちに呑まれに行っているようだね。
…そこで今回の君の使命だが、私が気になっているとある店に潜入し、取材をしてきてほしい。
例によって、君もしくはメンバーが以下略。なお、このテープは自動的に消滅する。…成功を祈る。」
と、目の前でゲンドウポーズをとるJ所長から指令が飛んできた(茶番)。

ゲンd…J所長近影。 いや、割と真面目に似ててフイたw

ゲンd…J所長近影。
いや、割と真面目に似ててフイたw

「やしこ、行きまーす!」ということで、(テープか…カセットの穴に鉛筆突っ込んでゆるんだテープを巻き戻したりとかしたもんだ…)などとヤングマンには微妙に共感しづらかろう回想にひたりながら、やって来ましたは品川にある古酒バー「酒茶論」。
今回はこちらのお店のレポートをお届けしたいと思います。


お店の概要

店舗名:酒茶論
ジャンル:日本酒 古酒バー
最寄り駅:JR・京浜急行 品川駅 徒歩5分 (食べログだと徒歩1分ってなってるが無理がある。
私が迷ったせいかもしれないが…いやみんな迷うって!ほんとに!)
座席数:全19席。カウンター5席、テーブル、屋外席もあり

⇒参照:食べログさんの記事


お店の特徴…というか語り?

外観・内装は普通に雰囲気の良いBar(神発音で)、だけど日本酒。しかも古酒。
ということで、かなりユニークで、こだわりが感じられるお店。
マスターが話し好き?なのか、そのあたりのこだわりを含めて、おしゃべりをさせていただいた。
いくつか面白かったお話しを勝手に開陳。

古酒が並ぶ店内。壮観。

古酒が並ぶ店内。壮観。

1)お店は「ホイホイ」
「いいのかい、ホイホイついてきちまって…(美低音)」のほうじゃなくて、 一昔前のどこのご家庭にも設置されていた、イニシャルGのニクイあんちくしょうを捕獲するためのトラップのアレのほうです。
店をソレに例えていいのかwwと私含むカウンター客から総ツッコミが入っておりましたが、通りかかったらフラッと入りたくなるとか、この店に来るために品川で降りちゃう ミャハ☆とかいう意味だと確かに合っているやも。
割とどん詰まりというか、ショッピングモールの中2階的なところにポツンとあるので、迷い込んだらうっかり捕まってしまったりね。
品川という立地も、新幹線が止まることもあって出張がえりの企業戦士や、東京の主要観光地には飽きた、玄人外国人観光客が立ち寄るにはもってこいなんだそうだ。

 

2)日本酒は単独で完成されている
我らがちょこますのメインコンテンツのひとつに、日本酒とアテとの組み合わせを考察するペアリング…マリアージュ(ああJ所長の目が死んでる)というのがありますが、はたしてマスターのお考えやいかに、ということで聞いてみました。
すると、日本酒というのは、それ単独で飲むように計算されて作られているため、原則、料理との口中調味(マリアーry)というのはなく、どちらかというとリセット役、料理と料理の間を切るもの、とのこと。
対して、ワインはブドウの出来やらで味が左右される、いわば不完全なものであり、料理と口の中で合わせること(マry)によって完成を見るものらしい。ソースの仕上げ?とでも言うのか…。
先日実食した、肉と合う「勝山」というお酒の話も出してみたのですが、「それは肉と合うように綿密に計算して作られているものだから」ということでした。なるほど…。
ちなみに無事生還後、本件をJ所長に報告したところ「…俺たちの戦いはこれからだ!」だそうですので、J先生の次回作にご期待ください!(コレ打切りフラグじゃないから!)

 

3)日本酒を世界の酒に?
マスターは日本酒の地位をワインレベルにまで押し上げたいらしい。お店を構えたのもその一環、だそうな。
ワインって、全世界で幅広く飲まれていて、ピンキリの値段の差がそれこそ数百円~数百万円レベルである。
日本酒だと、高くても十万円程度? それすらあまり見たことがないけども…たしかに値幅は狭い気がする。
マスター曰く、すそ野が広いからこそ、頂上も高くなる、ということだそう。
そんなこんなで、海外輸出のサポートや酒蔵へのコンサル?、この古酒バー等を通じて、日本酒の新しい魅力の発信に努めているマスターは、伝道者なのだなーと思いました(小並感)。

 

さて、中途半端だけど、長くなったのと書くのに飽きてきたのでまったく酒に触れないまま待て次号!
とりあえず飲んできますノシ

第3回:池袋の日本酒を皮切りに

「日本酒の種類が豊富で、アテもおいしかったよー!」と助手♀の中の人その1のお勧めで訪問したのが池袋は「裏や」というお店。
今回はこちらのお店をレポートしたいと思います・・・思ったのですが、なんというかどうにも書きあぐねている間に3か月ほどの月日が経過し、すでに季節も変わっている始末(2014年11月現在)。
それというのも、本連載をはじめるにあたり、酒蔵への細道を書いてる本サイトの責任者をはじめ、無茶振りもいいとこで「スタイリッシュに」「シャレオツな感じで」とか好き勝手のたまうせいで、「ふふ、私の女子力は53万×0です・・・」なわたくしには荷が重い重い。
そうこうしているうちに、なおみシェフより「いいからさっさと好き勝手書け」というありがたい激励をいただいたので、もうあきらめて、普段どおりに書き散らかしたいと思います。
前回までとあんまり変わってないじゃん、とか言った奴、あとで体育館裏な!

さて、それでは「裏や」さん。基本データは以下になります。


お店の概要

  ■店舗名:地酒遊楽 裏や
  ■ジャンル:居酒屋(日本酒にこだわり)
  ■最寄り駅:池袋駅から徒歩3分(ただし池袋駅ダンジョン攻略後)
  ■座席数:46席。テーブル・カウンター、あと座敷1部屋あり。

⇒参照:食べログさんの記事

裏やさん入口

裏やさん入口。階段降りながら撮ったせいでブレブレ。


お店の特徴

お店からのこだわりポイントとしても出しているとおり、日本酒の種類が豊富。
そしてその日本酒に合わせるためのアテも、酒呑みのツボを刺激してやまないラインアップ。
まさしく日本酒を楽しむためのお店と言っていいでしょう。
個人的には、「“コロコロ”は掃除用具だよ」派助手♂が「女の子を連れて来たら、一目おかれそうやわー。今度使おう♪」と、テンションがあがってたのが印象的でした。
・・・なお、この発言の公開に伴うかもしれない家庭内争議には一切関知しません。


お料理

今回、諸事情により先にお料理から。
つーか、うん、ごめん、何食べたとかほんと、さっぱり覚えていないんですわ予想通り。
ここはひとつ流行りにのって「どーして記憶ないのかな?」→「よ・う・か・いのーせいなのね?」ってことでいいですかね。妖怪に助走つけてぶん殴られそうですが。

・・・写真を見た感じでいうと、肉および魚の刺身とか、いぶりがっこ、梅くらげ?、みんな大好き明太子などをいただいたようです。あと、巣ごもりサラダといま適当に命名したポテトサラダ(下の写真の一番右)は、お店紹介者助手♀のイチオシでした(なのでか、写真数がやたらこれだけ多かったw)。巣の中に味たまがあって、崩してまぜていただきます。
はい、どれも見るからに美味しそうです。思い出貧乏、もったいないですねほんとに!

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日本酒

さて、真打の日本酒ですね。今回は4人で呑んだので、いろいろな種類が試せました・・・が。
日本酒の種類が豊富なだけに、注文にあたって選ぶ基準がわからず、地域やらジャケットやら銘柄やら趣味やらを手掛かりに迷走する我々。ついには見かねた店員が繰り出した最終奥義「エターナルフォースリコメンド(=相手は意のままになる。)」を食らい、ひとまずは一件落着。
ちなみに本サイトは、こういった日本酒選びに迷える方々の心強い味方になるべく、精一杯がんばってまいる所存ですので、ちょこます、ちょこますをどうぞよろs・・・
もとい。お酒は下の写真のように、カラフェ的な徳利で供されました。ぜんぶ冷やで頼んだので、クーラー付きなのがまたワインちっくスタイル。・・・というか、日本酒を冷す場合って、昔はどうしてたんだろう。氷を入れる用の凹みのある徳利は見たことあるけど・・・たぶん最近のデザインだよね? この辺はきっと酒器好きな助手♀1が解明してくれるに違いない(丸投げ)。

・・・脱線しまくってますが、話を戻して。お値段的には、私基準で、安くはなく、かといって高すぎというわけでもない、というライン。たしか、4人で〆て3万円弱くらいじゃなかったかな? 複数人で行って、いろんな種類を少しずつ試しながら飲むのに適していて、ガッツリ酔うために呑みにいくお店ではないかなーというところ。
ええ、もちろん、スポンサーがつくなら全力で酔いに行きますけどもね(ゲス顏)。
さて、肝心の飲んだお酒。・・・えっと、記事を書くにあたり、さっきから自分が撮ったらしき写真を見てるんですが、ことごとく初見なんですがこれは・・・気のせいですね本当にありがとうございました。
と、とりあえず写真上では以下のお酒を飲んだようです。
どうせあんまり記憶ないので、最後のまとめにしちゃいましょうか。

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どう見てもカラフェですよねぇこれ…

 


今回いただいた日本酒情報

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「ありがとう」じゃなくて「ありかとう」

【有加藤(ありかとう) 純米大吟醸 中汲み】
地域:山形県鶴岡市
蔵元:冨士酒造(「栄光富士」が代表作)
サイト:残念ながら公式サイトはないようです。
コメント:たぶんすっきり系だったかなーと。美味しく飲めた印象。いろんなところでの感想をみると、香りが華やかみたいですね。梨的な香りが好みならおススメかも。…ほんと、碌なコメントがなくて恐縮至極。

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写真 2014-08-30 19 23 48

輝く「6」がまぶしいです

【新政(あらまさ) No.6 R-Type】
地域:秋田県秋田市
蔵元:新政酒造
サイト:http://www.aramasa.jp/top.html
コメント:「協会6号」という現存最古の酵母の発祥の地として有名な蔵で、酒名もそこから来てますね。「No.6」は、8代目の若き蔵元が造っているシリーズのようです。
X-Type(松)、S-Type(竹)、R-Type(梅)のシリーズ展開。味は正直覚えてません(キリッ が、飲みやすかったような気がする。ファンも相当多い模様。

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どっちかといえば謙信派(何の話だ)

【川中島 純米】
地域:長野県長野市
蔵元:酒千蔵野(しゅせんくらの)
サイト:http://www.shusen.jp/index.shtml
コメント:掃除用具系助手♂のステータスに歴史好きというのがあり、それだけの理由で選ばれたある意味不憫なお酒。味については、私は覚えていないけども、件の助手♂は気に入っていた気がする。長野の水と酒米を使用していて、made in Naganoにこだわりがあるよう。ちなみに信玄は合戦の際に、ここ、千野のお酒を飲んだらしい。サイトを見ると、珍しい女性杜氏さんの作品のようですね。

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日本酒っぽくないラベル。

【Tatsuriki Junmai Dragon Episode3】
地域:兵庫県姫路市
蔵元:本田商店
サイト:http://www.taturiki.com/
コメント:このお酒に関してだけは、特徴的だったのでまだ記憶があるんですが、濁り酒だけあって、わりと「日本酒臭」が強かったような。私含め、助手♀の二人はまぁイケましたが、助手♂の二人はダメだったみたい。♂チームはそもそも濁り酒が苦手のご様子。サイトによると、日々飲めるお酒を目指したとのこと。純米酒特有の米の旨味・・・との説明があるけども、どうも先日の実食での「山田錦特有の豊かな味わい」と同じニオイがする。ということで、甘酒・たまご酒好き派にはおススメしたい一品かなぁ。

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第2回:渋谷の高級鮨店でへべれける

私の日本酒好き(酒好き)が周囲に知れ渡っているおかげか(?)、ありがたくもお誘いいただく機会が割と多いです。
今回は、自分には(誤用的な意味で)敷居が高い、渋谷(神泉)の高級鮨店「秋月」に連れてっていただいたのでそのレポートをば。


お店の概要

  ■ジャンル:寿司
  ■最寄り駅:神泉駅(京王井の頭線) 徒歩1分、渋谷駅(山手線ほか) 徒歩10分
  ■座席:カウンター12席+テーブル席+奥に座敷?

⇒参照:食べログさんの記事

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店内の様子。ご主人が端に写ってしまった…

お店の特徴
03
こちらの「秋月」、ご主人があの有名な鮨店「久兵衛」の板前をされていたということもあり、知る人ぞ知る名店だとか。
店がまえからすでに高級感が漂っていまして、庶民派の私は店前で(((°д°)))アワワワ と挙動不審状態に…(入っていいのか逡巡してたら、ちょうど外に出てきた連れの方が回収してくれました)。
店内は、12人がかけられる一本木で作られた白木のカウンターが圧巻。
椅子にもこだわっていらっしゃるそうで、木製ながら長時間座っていても疲れない、職人技の光る逸品。
席におかれたメインのお皿も、銘が入っている業のもので、四季を大事にする日本らしく、秋冬と春夏で変えてらっしゃるそうな(ちなみに今回は春夏バージョンでした)。
とにかく、家具、小物類までこだわりの見える店づくりでした。
また、こちらのご主人は実はワインがお好きとのことで、寿司店にも関わらず、大きめのワインセラーがあるのも特徴でしょうか。


日本酒

0204今回、こちらでいただいた日本酒は、以下の2本でした。

まずは、連れて行っていただいた方から、これは間違いない、絶対におすすめ、これを飲んだらほかが飲めなくなる、と太鼓判をおされた「洗心」。
名前のとおり、心を洗われるような、すっきりかつまろやかなお酒です。
すっきりながらも、決して味がないわけではなく、口の中に上品な香りがひろがる感じで、思わず「ううむ」と唸ってしまいました。

それから、こちらもおすすめだよ、ということで同じ酒造メーカーさんの「得月」もいただきました。
こちらは、「洗心」と比べると、甘みが強く、華やかな感じ。でも後味はすっきりでした。

「洗心」が目元涼やかなキリリ系正統派美形ならば、「得月」はほんのり王子様感ただようほほえみの貴公子的なイメージで(何を言っているのか)、とりあえずどっちも選べな~い・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・、とばかりに、両方とも美味しくいただきました。
また、良いお酒は皆そうですが、スルッと呑みやすく、翌日変に残らないのも共通の特長でしょうか。


お料理

完全にお任せで提供されていました。予約時に頼んであったものかと思いますが…。
メニューというものは見ませんでしたね、そういえば…。
目にも涼しげなじゅん菜の冷しくずあん(ゼリー寄せを崩した的な…)を皮切りに、さっぱりとした白身魚のお刺身、上品な味付けをしたアワビ(かな? 貝系のコリコリした食感の何か)を海苔で挟んだもの、それから他にも何品かいただいて、最後は小さめのお寿司で〆。
美味しいものを、美味しいお酒とともに、少しずつ味わいながらいただく、最高のぜいたくを味わいました。
酒飲みでよかったと実感(笑)。
…そのわりに、あまり料理を詳しく覚えていないのは、呑みすぎて記憶が半分ほどしかないからです orz
でもいいんです! 「美味しい~、幸せ~(ノ´∀`*)」という、心の栄養は十分いただきましたので。うん。

ちなみに、日本酒の後にいただいた白ワインも、大変美味でございました…(この辺から記憶がない)。

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今回いただいたもののお品書き

ということで、正確にどれだけ何をいただいたのか覚えていないうえに、お支払いもお任せでしたので、何も情報がないという…。
高かったと思います(確信)。
レポートの体になっていなくて遺憾の意。

ついでながら帰路もタクシーで帰ったようですが記憶になく(財布内のレシートで判明)、気づいたら家で寝てました。
人間の帰巣本能も捨てたものじゃないですね!


今回いただいた日本酒情報

【洗心】&【得月】
地域:新潟県長岡市
蔵元:朝日酒造株式会社(「久保田」が有名な酒蔵さんです)
サイト:http://www.asahi-shuzo.co.jp/

今回いただいた日本酒の詳細へのリンク: ・http://www.asahi-shuzo.co.jp/brand/kisetsu.html

第1回:中野愛に乾杯!

皆さまごきげんよう。 わたくし、積極的に呑まれに行くスタイルの呑んだくれとして、定評をいただいております「やしこ」と申します。以後お見知りおきを。 本コーナーでは、お酒好きな一般女子目線での日本酒に関する経験を、つれづれなるままに書き記してまいります。お付き合いくださいますと幸いです。さて、第1回目はオーソドックスに、呑みに行ってきたお店紹介とまいりましょう。


東京・中野へ呑みに行ってみた


JR中央線快速で新宿からひと駅、現在はサブカルチャーの街としても有名な中野。 駅北口のサンモール商店街を一本右側に入ると、洋の東西を問わない、様々な飲食店が立ち並んでいます。数あるお店のなかから、今回行ってみたのが「打越酒場」さん。 概要は次の通りです。
01
ジャンル:大衆居酒屋
最寄り駅:中野駅
(JR・東京メトロ東西線) 徒歩3分
座席:24席(カウンター席中心)
⇒参照:食べログさんの記事


お店の特徴

0214年4月にリニューアルオープンしたばかりのこのお店。
一番の特徴は何と言っても、地元・中野愛にあふれているところでしょうか。
お酒もオツマミも、中野にちなんだラインナップとなっています。
居酒屋といえばまずはビール!ですが、銘柄は「一番搾り」オンリーです。
なぜならそれは、キリンの本社が中野にあるから。
ということで、ワイン(byメルシャン:キリン傘下)、ソフトドリンクなどでも、キリン関連製品がならんでいました。

さて、当サイト的に肝心な日本酒は、と言いますと、こちらの推し日本酒は「真澄」になっています。「真澄」の大吟醸から本醸造まで、5種ほど取り揃えており、呑み比べが可能です。さて「真澄」と中野のつながりは、というと、「真澄」を作っている宮坂醸造の本社が中野にあるからとのこと。「真澄」は長野県諏訪市のお酒として有名で、酒蔵も実際に諏訪にあるのですが、ホールディングス的な意味の本社は、中野にあるのだそうです。
さらにメニューのお料理欄に目をむけると、堂々とそのまま「カンロのオツマミ」というメニュー名が…。カンロは、ピュレグミでなど作っている製菓企業で、もちろん本社は中野。…そんな感じの、地元愛っぷりです。

ついでながら、大衆居酒屋なのに完全禁煙であるのも、特徴かもしれません。
ただし入口脇に灰皿が設置してありますので、喫煙者の方も安心です。


日本酒

03前述のとおり「真澄」推しでしたので、とりあえずメニューの一番上から、
・真澄 辛口
・特選真澄 本醸造
・奥伝寒造り真澄 純米
・辛口生一本真澄 純米吟醸
をひととおり舐めてみました。
やはりと言いますか、純米吟醸が一番飲みやすかったです。
(そして夢殿 大吟醸@1,950円にはさすがに手が出せませんでした…。庶民ゆえに。)

純米吟醸のあとに、辛口を飲んだら甘い!と感じました。
「すっきり」という感じの飲み口ではないので、より味を感じたせいかもしれません。辛口は辛口も、わりと丸い感じではあって、私は好きです。


お料理

04和・洋いろいろ揃っています。お寿司も1貫100円からありました。
今回は日本酒を呑む企画なので、割と和めで頼みました。値段もお手頃。
ただ、天ぷら系はちょっとしなっとしてましたかね…お値段を考えると仕方ないと思いますけども。
ちなみに「カンロのオツマミ」は、カンロから出してるおつまみスナックそのままでした。
写真の緑色の粒、「NATTO」がたいへん美味しくて、帰りがけにコンビニに寄って買って帰って飲み直したレベルでした(笑)。食べる人を選ぶとは思いますが、私のような納豆スキーにはたまらないかと。
それから、お通しではないとは思うのですが、途中で出していただいた、茶碗蒸しが美味しかったです。
どうにも苦手なぎんなんも入ってませんでしたし(焼いたのは好きなんですけど)。


店内の様子など
ありていに言えば狭いですね…。店員さんも給仕がたいへんそうでした。でもまぁ、飲んでいるうちに気にならなくなるのではなかろうかと思います。
店員さんは、いろいろ話しかけても面倒がらずにこたえてくれました。中野愛の話も、店員さんに聞いたものです。
とてもフレンドリーでよかったです。


今回いただいたもののお品書き
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以下のものを頼んで、二人で6,000円弱でした。かなりリーズナブル。
・真澄 辛口
・特選真澄 本醸造
・奥伝寒造り真澄 純米
・辛口生一本真澄 純米吟醸
・寿司5種類×2貫ずつ
・ミニ天丼セット
・ちくわの磯辺揚げ
・たらの芽の天ぷら
・玉子焼き
・えいひれ焼き
(あとサービスで、茶碗蒸しとカンロのオツマミ)


今回いただいた日本酒情報

【真澄】
地域:長野県諏訪市
蔵元:宮坂醸造株式会社
サイト:http://www.masumi.co.jp/

今回いただいた日本酒の詳細へのリンク:
真澄 辛口
特選真澄 本醸造
奥伝寒造り真澄 純米
辛口生一本真澄 純米吟醸